自動改札の通路幅は、鉄道事業者や駅の規模等によりますが55~59cm。バリアフリー対応の改札であれば90㎝程度の通路幅になっています。1人乗りベビカーの幅は多くは40~60cmなので55cm未満であれば通行可能です。55cm以上の1人乗りや、2人乗りベビーカはバリアフリー対応の改札を通ることができます。
- 自動改札の通路幅は?
- 自動改札を通れるベビーカーはどれ?
- バリアフリー対応の自動改札はどの駅に設置されている?
ベビーカーで通るところで、狭い所と言えば自動改札ですよね。自動改札の通路幅ってどのくらいなんだろうか?と思い調べてみました。
各鉄道事業者は、自動改札の通路幅を積極的には公開していません。そんな中、公開している鉄道事業者や自動改札製造メーカで公開している数値をまとめると、55cm~59cmが自動改札の通路幅になっているようです。また、障がい者や高齢者でも気軽に鉄道施設を使えるように、バリアフリー法に基づいた移動等円滑化整備ガイドラインを参考に改札の通路幅は90cm程度になって
自動改札の通路幅は55cm~59cm
公開されている自動改札の仕様によると、自動改札の通路幅は55cm~59cmになっています。二人が並んで通る不正乗車を防ぐための一人が通れる幅になっています。
しかし、この幅だと車いすやベビーカー等を使用している人は改札を通ることができないので、バリアフリー対応の自動改札が設置されています。
バリアフリー自動改札は90cm、設置駅は?
JRや私鉄などの各鉄道事業者は、国土交通省が作成した、”バリアフリー法に基づいた移動等円滑化整備ガイドライン”を参考にバリアフリー対応の自動改札を設置しています。ガイドラインによれば、
◎移動等円滑化された経路に改札口を設ける場合、有効幅 80cm 以上の拡幅改札口を 1 か所以上設置する。
◇車椅子使用者の動作の余裕を見込み、有効幅 90cm 以上とすることが望ましい。
移動等円滑化整備ガイドライン 第3部個別の旅客施設に関するガイドラインによる”
とされています。そのため各鉄道事業者はバリアフリー対応の自動改札を90cmの通路幅で設置しています。
なお、バリアフリー対応改札がある駅は1日あたり3000人以上利用されている駅の97.5%となっています。
通常の自動改札は最小で55cmなので余裕を見て”50cm以下のベビーカ”であれば、どんな改札でも通ることができます。
一般的なベビーカの幅は、小型から中型の40~50cmが一番販売されている数多く。次いで多いのが、大型の50~60㎝となっています。
40~50cmのタイプであれば、どんな自動改札に対しても通路幅に余裕があるので通過することができます。
大型の50~60㎝の場合や、幅が約80cmの二人乗りベビーカーの場合はバリアフリー対応の自動改札を通ることができます。
補足になりますが、自動改札は、ベビーカーに反応して、通行者が通りきる前に扉が閉まることはありません。なので、そのままベビーカーを押しながら入ってください。
幼児は自動改札をどうやって通るのか