途中下車可能な乗車券であれば、目的地までの途中駅であっても自動改札機に投入すれば乗車券は戻ってきます。しかし、特急券の場合は戻ってこないので新幹線や在来線特急列車の場合、注意が必要です。特急券においては、新幹線や在来線特急列車で途中下車した場合、特急券を再度購入する必要があります。
- 途中下車できる条件
- 途中下車したいけど切符は自動改札に入れていいの?
- 途中下車できない、きっぷの種類
- 新幹線で途中下車できるの?
0.途中下車って何?
途中下車とは、旅行中に駅でいったん改札口の外にでることを言います。なので、乗り換えで駅に降りることや、トイレや売店行くために降りるのは、途中下車には該当しません。改札を出て、飲食店やお土産、観光など、改札を出ることが途中下車扱いになります。改札内であれば、売店やトイレに行くこと事態は途中下車に当たりません。
1.自動改札に入れた切符は戻ってくるのか
基本的に営業キロ(乗車駅から目的駅までの距離)が100kmを超えている乗車券であれば途中下車が可能なきっぷです(※ただし大都市近郊区間内のみは除く)。目的地までの途中駅であっても自動改札機に投入すれば乗車券は戻ってきます。ただし、新幹線などで使う特急券等は戻ってきません。他にも、目的地の方向に対して逆に進む駅では途中下車出来ないので注意が必要です。
途中下車できないきっぷ
他にも、下記の点に当てはまる切符は途中下車できないので注意が必要です。
- 片道の営業キロが100キロまでの普通乗車券
- 大都市近郊区間内のみをご利用の場合の普通乗車券
- 回数券
- 一部のおトクなきっぷ
- 特急券、急行券、グリーン券、寝台券、指定席券、乗車整理券
大都市近郊区間内のみの普通乗車券とは、東京、新潟、仙台、大阪府、福岡の近郊区間内だけでの利用の場合、100kmを超えた乗車券であっても、途中下車することはできません。
例えば、宇都宮駅から東京駅は、109.5kmですが、宇都宮駅は東京近郊区間に含まれるので途中下車はできません。
どこまでの駅が近郊区間に含まれるかは、鉄道会社ホームページ等で確認できます。
特急券、急行券、グリーン券、寝台券、指定席券、乗車整理券も、途中下車で、きっぷは手元に戻ってきません。そのため、新幹線や在来線特急は都有下車することができません。もし途中の駅で降りたい場合の、特急券と乗車券の組み合わせは、”出発地から途中駅の特急券”と”途中駅から目的地までの特急券”の分割した2枚の特急券が必要となり。100kmを超えていれば乗車券は1枚で途中下車できます。
○○市内や○○区内での途中下車は注意
他にも、目的地が○○市内や○○区内には注意が必要です。途中下車した駅が、目的地の○○市内・区内に含まれていると切符は戻ってきません。どこまでの駅が含まれているかは、鉄道会社ホームページでご確認ください。
IC乗車券での途中下車
SuicaなどのIC乗車券に途中下車という仕組みはありません。そのため、駅を降りるごとの清算となります。
2.新幹線と在来線での違い
新幹線と在来線の途中下車に関するきっぷの取扱いは一緒ですが、途中下車ができる路線や切符の分割の仕方などを紹介します。
在来線は?
100kmを超える乗車券であれば戻ってきます(特定エリアを除く)。しかし在来線特急車両等で必要な、指定席特急券、自由席特急券など特急券、グリーン券は、経路途中で自動改札に入れると戻ってきません
途中下車できる路線
基本的に途中下車できる路線はJRの属する路線になっており、東京メトロをはじめとした私鉄・公営は途中下車を認めていない鉄道事業者が多いです。しかし、JRから路線を移管された地方の第三セクターとよばれる鉄道事業者の路線の場合、途中下車を認める場合があります。
新幹線は?
在来線と同様に、100kmを超える乗車券であれば途中下車で戻ってきます(特定エリアを除く)。しかし、指定席特急券、自由席特急券など特急券、グリーン券は、経路途中で自動改札に入れると戻ってきません。途中下車したい場合は、目的地までの乗車券(100kmを超える)と途中駅で分割した特急券2枚が必要になります。