
乳幼児を連れて新幹線に乗るとき、「泣いたらどうしよう」「授乳はどうしよう」「ベビーカーはどうしよう」など様々な不安があるかと思います。今回は東京~福岡を走る東海道・山陽新幹線でベビーカーを持って乗るならベストな号車を紹介していきます。
東北新幹線・北陸新幹線・上越新幹線については、以前の記事をご参照ください。
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【東北新幹線】ベビーカーを持って乗るならベストな号車はどこか?
【北陸新幹線】ベビーカーを持って乗るならベストな号車はどこか?
【上越新幹線】ベビーカーを持って乗るならベストな号車はどこか?
乳児や幼児を連れている方は、多目的室のある号車orその付近を指定席にするのがベストです。
また、多目的室が設置されている車両には、おむつ替え台や荷物置き場の設備がある車両が多いこともベストなポイントです。
もし、多目的室の指定席号車でなくても乳幼児連れであれば利用はできるので、どこの号車にあるかこの記事を参考にしていただけると幸いです。
新幹線車内の多目的室とは?

新幹線の設備には多目的室という部屋が設けられています。多目的室は、急病人等の発生を考慮し簡易ベットが設置されている設備になっています。多目的室なので授乳等の理由でも借りることができ、予約不要かつ、使用料は無料です。部屋が空いていれば使用することができます。
また多目的のある号車は車イス対応になっている、新幹線車両を出入りするドア幅は100㎝程度になっているので、手をつないで乗車するのにも便利です。
ただし、普段は鍵がかかっていて入れませんが、車掌さんにお願いすることで使用することができます
子どもが泣き止んでくれない時、授乳したい時など、周りの目が気になるときに活用しましょう。ただし。他のお客さんも活用できるように、使用時間は必要最低限としましょう。
車掌さんは、車内改札をやっているので、一回通り過ぎると戻ってくるのに時間がかかります。早め早めの行動をしていきましょう。
なお、使用するのに理由が必要ですが、乳幼児連れであれば、上記の理由で問題なく使用できるかと思います。
東海道新幹線(山陽新幹線直通含む)の多目的室
東京駅~博多を運行している東海道新幹線(山陽新幹線直通含む)は、のぞみ、ひかり、こだまの3つの列車が運行されています。車両はN700系、N700A、N700Sで運行されており、それぞれ多目的室がある車両は共通で11号車となっています。
しかし、のぞみ、ひかり、こだまの10号車と隣接する9・11号車は指定席orグリーン車なので、幼児であっても指定席特急券が必要になります。
連れのお子さんが、幼児(6才未満)であっても、一人で席に座る場合は小児料金で指定席特急券と乗車券を購入する必要があります。グリーン席の場合グリーン料金を合わせて支払う必要があります。

のぞみ:東京駅~博多駅(最速列車)
自由席あり
ひかり:東京駅~博多駅
自由席あり
こだま:東京駅~新大阪(各駅列車)
自由席あり
運行車両(のぞみ・ひかり・こだま) | 多目的室のある号車 | |
![]() | N700系・N700A | 11号車(指定席) |
![]() | N700S | 11号車(指定席) |
また、多目的室がある号車の席が空いていない場合は隣接の12号車の席がおすすめです。
10号車はグリーン車の喫煙ルームがあるので子連れにはお勧めできません。

11号車の車イススペースは、ベビーカを横付けして座れることができるので人気の席です。車イスを優先した指定席となっているので、前もって指定席として購入することができません。しかし、旅行の当日に空いていれば、指定席として購入することができます。なので他の指定席を取っておいて、当日空きがあれば席変更も可能となっています。
山陽新幹線(九州新幹線直通含む)の多目的室
山陽新幹線は、上記の東海道新幹線から直通するのぞみ、ひかり、こだまの3つの列車の他に、みずほ、さくら、こだま(8両)、つばめ、ひかりレールスターが運行されています。新大阪が始発終点の山陽新幹線については、基本的に7号車に多目的室が設置されていますが一部車両によって多目的室のある号車が違いますので紹介します。
東海道新幹線直通の、のぞみ、ひかり、こだまについては前項参照のこと。
みずほ:新大阪~鹿児島中央
自由席あり
さくら:新大阪~鹿児島中央
自由席あり
つばめ:新大阪~鹿児島中央
自由席あり
ひかりレールスター:新大阪~博多駅
自由席あり
こだま(8両):新大阪~博多駅
自由席あり
運行車両(みずほ・さくら) | 多目的室のある号車 | |
![]() | N700系(8両編成) | 7号車(指定席) |
運行車両(つばめ) | 多目的室のある号車 | |
![]() | N700系(8両編成) | 7号車(指定席) |
![]() (九州新幹線) | 800系 (博多駅~鹿児島中央) | 5号車(指定席) |
運行車両(ひかりレールスター・こだま) | 多目的室のある号車 | |
![]() | ひかりレールスター700系 | 7号車(指定席) |
![]() | こだま700系 | 7号車(指定席) |
![]() | 500系 | 5号車(指定席) |

席に座っている時はベビーカを畳んでいる事を前提とすると、
新幹線の扉のサイズは70cm程度は、通路の幅は58cm程度なので、通常の一人乗りのベビーカであればを畳まず乗り降りすることは可能です。
特に、多目的室がある11号車の車両は、車イス対応なので、扉(100cm程度)が幅広くなっているます。(グリーン車、座席間の通路幅が通常より狭くなるので、ベビーカは畳んだ方がいいです)
ただ、畳まず乗車してしまうと、他のお客さんがすれ違う時に狭くなってしまうので可能な限り畳んで乗車したほうがお互いの精神衛生的に良いです。
畳まず乗車する場合は、デッキの広いスペースで他のお客さんの出入りが落ち着いてから移動し、ベビーカを畳み自分の席に座りましょう。

新幹線車内にベビーカー専用置場はありません。一般の荷物と一緒に置くことになります。
置く場所としては、「座席上部の荷棚」、「荷物置き場」、「最後部座席の裏」、「座ってる席の足元」の4パターンになります。
座席上部の荷棚

天井荷台は、3辺の合計が160cm以内であれば大概の荷物は収納可能です。飛行機でいうところの持ち込み可能サイズであれば収納可能です。
そのため、コンパクトなバギータイプのベビーカーであれば収納可能です。空気タイヤ3輪タイプの大型ベビーカーは収納できないと思われます。
荷物置き場

東海道・山陽・九州新幹線を走る車両に東北新幹線のように特大の荷物置場はありませんが、2023年度より、新幹線デッキの洗面所横などのスペースを活用して荷物コーナーが整備される予定です。鍵付きなのでセキュリティ的にも安心です。
最後部座席の裏

東海道・山陽・九州新幹線は、車両の最後尾座席裏のスペースを特大荷物置場として事前予約することができます。そのため。予約をしないで、スペースが空いているかと言って使用することもできません。
使用にはネット予約、駅の券売機等で「特大荷物スペースつき座席」を予約することができます。
スペース使用する際には、転がり防止のためタイヤロックは忘れずに
座ってる席の足元
新幹線の座席間の幅は普通車の場合52~54cm程です。
折り畳みサイズがコンパクトなバギータイプであれば足元に収納可能ですが、
三輪タイプの大型のベビーカーだと足元に収納できても、大人が座ることが困難です。
しかし、最前席であれば他の席と比べて空き幅があるので、他の席に比べれば座りやすくなります。
他の案として、子供用の席を確保して、その足元にベビーカーを収納するのはありだと思います(指定席の場合、小児料金がかかります)

ベビーカーで新幹線に乗るときのベストな号車を紹介しました。乳幼児を連れて新幹線に乗るときって、周りの目が不安になりますよね。この記事を読んで、心の準備をして、少しでも快適な旅行の助けになれば幸いです。
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新幹線のチケットと宿泊地が確保出来たら、次は持ち物をチェックしましょう。お着換え、哺乳瓶、おむつ、おしりふきなど、忘れ物はないですか? 荷物リストを記事にまとめたのでご参照ください。